明徳義塾、また相手4番に5四球!“伝説の作戦”で甲子園切符…高知大会 サヨナラ勝ちで優勝を決め喜ぶ明徳義塾ナイン ◆第94回全国高校野球選手権高知大会 ▽決勝 明徳義塾2x―1高知=延長12回=(24日・春野) 高知の決勝で“伝説の作戦”が20年ぶりに決行された。明徳義塾が高知の4番・法兼(のりかね)駿遊撃手(3年)に対し、2敬遠を含む5与四球。92年夏の甲子園をほうふつとさせる“4番封じ”の末に、延長12回サヨナラ勝ち。3年連続14度目の出場を決めた。 1―1の延長12回1死二塁、明徳義塾の9番・逸崎友誠の打球が中前へ抜けた。サヨナラだ。その瞬間、馬淵史郎監督(56)は感情をむき出しにベンチの中でバンザイし、跳び上がって喜んだ。「耐えて勝った値打ちのある試合。感無量ですわ」。執念と信念の采配でV3を果たした勝負師が、してやったりの表情を浮かべた。 20年前の夏にタイムスリップしたかのよう