今頃になってLIBOR不正操作で逮捕者の意味 12月11日に英国で経済犯罪の摘発を担当する重大不正捜査局(SFO)が、LIBOR 不正操作に関わったとして3人の英国人を逮捕しました。 事件そのものは本年6月27日に英銀大手のバークレイズ銀行に対し、米国および英国当局が2億9000万ポンド(360億円)の巨額罰金を科し、バークレイズの会長・CEO・社長が次々と辞任したものです。 2008年の金融危機当時にLIBORを低めに操作して自行の信用状況を良く見せかけていたもので、英国金融当局の関与や、その他の欧米主要銀行の関与を巡って引き続き捜査が続いていました。 捜査は刑事事件として新たな段階に入ったことになります。しかしその背後には米国当局の意向が強く働いているはずです。 その理由は、不正操作の対象がドル基準金利なので米国人の生活に直結しているからです。大げさに言えば米国が通貨主権を有するドルの