渋滞の激しいブラジル、サンパウロ。この街で駐車場を探すという行為は、悪夢になる可能性が高い。 しかしカーデザイナーであるカイオ・ストゥルミエーロにとって、その悪夢こそがインスピレーションになった。彼が作り出したのは、Nanico(ナニコ)という、ブラジルで最も小さな車である。ナニコの縦方向の長さは、通常の自動車の横幅よりも短いため、路上での駐車が本当に簡単にできてしまう。 大型の自動車より、ずっと効率的 ナニコを生み出したストゥルミエーロ次のように言う。「駐車に関して言えば、普通の車が無料の駐車場を探して立ち往生している間に、私は自分の車を2台の駐車スペースの間に停めます。サンパウロ内ではスペースが無いので、これより良い方法はない。そもそも渋滞のために、ナニコよりも速いスピードで運転することもできません。それにも関わらず人々は大きな車を持つことがステータスだと信じて大きな車を所持しているの