順調に見えた飲料事業から、なぜ撤退するのか? JT(日本たばこ産業)は2月4日、1988年の参入以来27年間続けてきた飲料事業から撤退すると発表した。これまでに「桃の天然水」「ルーツ」などのヒット商品を出し順調に見えた事業から、なぜ撤退するのか。 同社の飲料事業は、2年連続で赤字である。 JTの部門別営業利益 (※)JTは3月決算から12月決算に移行したため、2014年は変則決算となっている。実際の決算期は2013年3月期(12カ月)、2014年3月期(12カ月)、2014年12月期(9カ月)である。上の表は、同社が2013年・2014年の12カ月の業績として計算しなおしたものである。調整後営業利益は、為替変動の影響を除いた営業利益のことで、同社が分析のために独自の方法で計算したものである。△は赤字を示す。 同社の小泉社長の説明によると、「2年赤字であったことが撤退の理由ではない。飲料事業
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