[東京 28日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>の中核・三菱東京UFJ銀行の頭取に昇格が決まった小山田隆氏にとって、持続的成長をどのように達成していくのかが課題になる。成長の原動力となっている海外業務は、戦線の拡大に伴うガバナンスのぜい弱性も指摘され、国内業務は構造的な低収益に陥っている。 合併によって同行が誕生してから10年の節目を迎え、「エース」の手腕が問われる。 プリンスの登板 「派手なスタンドプレーとは無縁だが、しっかりと物事を見極め、オーソドックスな手を打つタイプ」――。三菱UFJのあるOBは、小山田氏をこう評した。「銀行員にしては珍しく、誰に対しても誠実」との指摘も多く、行内だけでなくライバル銀行や金融当局からの信頼も厚い。 企画部門や大企業担当の営業部門などの中核部門を歴任し、すでに30代の企画部若手時代から将来の頭取候補と目され、プリンスと
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