近年、ジャパニーズウイスキーが海外で高く評価されていることから、同じ蒸留酒として、木樽(きだる)で熟成させ、見た目も味わいもウイスキーに近い琥珀(こはく)色の「熟成焼酎」を売り出す動きが広がっている。ただ、国内の規制があり、長期熟成の焼酎が流通させられないらしい-。本紙「あなたの特命取材班」に左党という福岡市内の40代男性から、疑問の声が寄せられた。どういうことか? 「禁断の酒」の異名も…芋焼酎王国に国産“アブサン” 熟成焼酎をうたう商品は九州でも複数メーカーが売り出している。ただ、淡い色がほとんど。ウイスキーのように濃く、深い色合いは確かに見かけない。 酒税法では焼酎もウイスキーも同じ蒸留酒に分類される。蒸留直後はどちらも無色透明だが、木樽で熟成させることで色づき、香りや味わいが深まる。ただ同法に関する国税庁通達で、焼酎の色はウイスキーの5分の1から10分の1の色合いしか許されていない。