従業員による不正で最も多いものの一つが「横領」です。 軽微なものを含めると、多かれ少なかれどの会社にも発生しているともいえます。 横領の手口としては、会社の金庫や口座から直接お金を抜く、という大胆なものから、取引先との契約を自分のものとする「横流し」などがあります。 また、刑法上の横領とは異なりますが、立替経費の水増しや交通費の過大請求なども多くの会社で発生しています。 経理・営業の横領は発覚しにくい 横領はケースによっては発見が困難になります。 現金を抜くといった事例は、経理担当者がすぐに気づくことができるものではあります。 しかし、経理担当者自身が不正を働いている場合、発覚しにくくなってしまいます。 たとえば、特定の現金支払いの売上を、経理担当者が帳簿につけずに懐に入れる場合などです。 入金自体を誰も把握できないため、長期間横領に気付かなくなります。 また、営業担当者の横領も重大になり