Point ■これまで超電導に至る温度の最高記録は-58℃だったが、一気に記録更新して-23℃での実現が報告された ■超電導は電気抵抗が0になり、磁界が完全に弾かれるという不思議な現象、これが常温で実現されれば超高速通信や電力の保存など夢の技術が実現可能になる ■ただ、今回の報告は170GPa(ギガパスカル)というとてつもない高圧状況下のため、今後は常圧での実現を目指すことが課題となる 常温(摂氏0度)超伝導という現象については、たびたび耳にすることがあると思う。 超電導は導体(電気を流す物質)の電気抵抗が0になるという現象で、通常、絶対零度(-273℃)という極低温でしか確認できない。 今回のニュースを聞いて-23℃の何が高温なの? と思った人もいるかも知れないが-273℃付近が当たり前と聞けば、それがいかにすごいことか理解できるだろう。 これは半年前にも報告されていたものだが、その段階