ドナルド・トランプの娘イヴァンカの夫で、前米大統領の上級顧問も務めたジャレッド・クシュナーが回想録『歴史を破る──あるホワイトハウス回想録』(未邦訳)を出版した。ユダヤ系アメリカ人でもあるクシュナーの新刊から、米ユダヤ系メディア「フォワード」が、ユダヤ系にまつわる箇所を抜粋して紹介する。 この記事は米大手ユダヤ系報道機関「フォワード」で最初に掲載されたものです。フォワードの無料ニュースレター登録はこちら。 未来の義父との最初の出会い ドナルド・トランプと初めてやりとりをしたのは2007年のことで、それは不穏なものだったとクシュナーは書いている。 クシュナーは当時、自分が買収した週刊紙「ニューヨーク・オブザーバー」の出版社にいた。そのクシュナーに怒りの手紙を書いたのが、不動産王トランプだった。オブザーバーが毎年出す「権力者リスト」の自分の順位が気に入らなかったのだ。