漫画や小説に合う音楽、ということを考えるのがわりと好きです。「言葉は音楽に恋している」とは、詩人・谷川俊太郎さんの言葉ですが、無時間的なメディアである漫画や小説が、時間的な芸術である音楽に強く惹きつけられるのは必然であるように私も思います。 先日、twitter上で、「市川春子先生の作品に似合うBGMはあるのか」という話が出ました。市川春子先生については当ブログでも数本記事を書いていますが(人と人ならざるものの交流から生まれる諧謔と透明な恐怖 重要な問いにアンダーラインを引く「虫と歌」の話 - ポンコツ山田.com、異形の生命と、光と闇と、人間と 『25時のバカンス』の話 - ポンコツ山田.com、正常と異形と、常識と禁忌と。境界を行き来する『25時のバカンス』の話 - ポンコツ山田.com)、そこで何度となく言っているように、非常に独特な作品を書かれる方です。そんな作品群に似合う音楽とい