「らんぷの下」「裸のお百」「茶箱広重」などの作品で知られる一ノ関圭。本書では5万2000字におよぶロングインタビューで、一ノ関がこれまでに発表した全作品を振り返っている。また手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞した「鼻紙写楽」の特集も展開。一ノ関とタカノ綾の対談のほか、単行本未収録のエピソード「菊之丞」のネームや梗概、松本大洋によるトリビュートイラストなどが掲載された。そのほか沙村広明、伊藤比呂美がエッセイを寄稿。有識者による作品論や、単行本未収録作品「クレソン」なども収められている。