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  • 伏線多すぎなのに、結局何もわからない! パニックホラーの最高峰『ドラゴンヘッド』とは?

    『ドラゴンヘッド(1)』(ヤンマガKCスペシャル) 名作といわれるマンガの重要な要素、それは「伏線」ではないでしょうか。いかに作品中に多くの伏線をちりばめ、ラストまでに美しく回収するか、そして伏線が張られれば張られるほど作品は壮大になり、面白くなっていくともいえます。 もちろん、伏線を張りまくり、大風呂敷を広げまくった挙げ句にまったく回収されないまま打ち切られてしまったマンガもあり、これは世間的にはガッカリ作品の評価を与えられてしまいます。 ところで、世の中にはさんざん張りまくった伏線をほとんど回収することなく、むしろ「伏線? 張ってたっけ?」ぐらい開き直ったラストシーンを描いてるにもかかわらず、傑作と評される突然変異的作品も存在します。それが、今回ご紹介する『ドラゴンヘッド』です。 『ドラゴンヘッド』は望月峯太郎(現・望月ミネタロウ)先生による作品で、1994~99年の期間、「週刊ヤング

    伏線多すぎなのに、結局何もわからない! パニックホラーの最高峰『ドラゴンヘッド』とは?
  • 女子力のない男子は読んではいけない!? 未完の大ヒット少女マンガ『NANA』

    『NANA―ナナ― (21)』(集英社) 皆さんにとって、名前が「ナナ」の芸能人といったら誰でしょうか? 小松菜奈、水樹奈々、片瀬那奈、榮倉奈々、鈴木奈々、夏目ナナ、木の実ナナなどなど……いずれ劣らぬ大物ナナばかりですが(最後は別格)、今回ご紹介したいのは、ある意味日一有名な「ナナ」、大ヒット少女マンガの『NANA』(集英社)であります。 少女マンガの単行発行部数では歴代3位、アニメ化、ゲーム化、映画化もされました。映画でヒロインを演じた中島美嘉や宮崎あおいは、この映画がきっかけでブレイク。作品の影響でルームシェアをする女子が続出……などなど、社会現象にまでなったカリスマ少女マンガ『NANA』ですが、それ故に男子にはとっつきづらく、敬遠したくなるような、少女マンガ色が特に濃い作品でもあります。今回はそんな『NANA』を、名前は知っているけど読んだことがない男子向けにご紹介したいと思いま

    女子力のない男子は読んではいけない!? 未完の大ヒット少女マンガ『NANA』
  • 【ルポルタージュ】氏賀Y太 リョナ・グロとマンガに人生を全振りする男のスケッチ

    「エログロス Vol.3 」(ジーウォーク) 入稿は終わった、ひっそりと。 寒さも一段と厳しくなる予報に、暖かい夏が恋しくなる2018年の2月2日。中目黒のビルにあるオフィスで、編集長の渋谷一功は確かな手応えを感じていた。 入稿を終えて、ほっとしながらデスクの上に山のように積み上げられた校正紙を整理した。そして、もう一度、表紙が印刷された校正紙を眺めた。 そこには、こう書かれていた。 「リョナ+ニッチ系アンソロジー エログロスVol.3」 血塗れの女の身体。その身体から切り落とされ、もはや生命の失われた生首のイラスト。そこには、おどろおどろしい書体で、こう印刷されていた。 「バックリ愛首イリュージョン」 始まりは、メールのやりとりからだった。 それは、エロマンガ編集者にとっては、いつもの仕事。一緒に何かの作品を作りたいと思わせる才能と出会った時、その描き手に「あなたに会いたいのだ」と気持ち

    【ルポルタージュ】氏賀Y太 リョナ・グロとマンガに人生を全振りする男のスケッチ
  • 子どもまで当たり前に使ってる……マジコンに続く新たな社会問題「漫画村」を見てはいけない

    漫画村」より また悪質なサイトが登場した。雑誌や単行などを違法にアップロードし公開するサイトの登場と摘発のいたちごっこは、やむことがない。 2017年には、日最大級の海賊サイトとまで呼ばれた「はるか夢の址」が摘発され、運営者ら9人が逮捕された。 だが、類似のサイトは雨後の筍のように登場する。その中でも、特に悪質なサイトとして話題になっているのが「漫画村」である。このサイトが扱うのは単行から雑誌まで多岐にわたる。 「漫画村は日国内のいかなる企業・個人との関わりはありません」とし、漫画村内のサーバーには画像を保管していないので違法ではない、あるいは、運営は海外なので日の法律は適用されないなど、さまざまな方便を用いて著作権権利者からの批判や摘発から逃れようとしている。 この巨大な海賊サイトの問題は、あまりに浸透しすぎていること。17年12月頃からはネットのあちこちで「小中学生が当たり

    子どもまで当たり前に使ってる……マジコンに続く新たな社会問題「漫画村」を見てはいけない
  • 「このハゲーーー!」音声ファイルで3億円ゲット! 豊田真由子の暴言騒動で、週刊新潮はボロ儲け

    とよた真由子 公式サイトより 2017年もいろいろな珍事件があったが、中でも強烈なインパクトを残したのが豊田真由子氏による「このハゲーーー!」という暴言騒動。全国の薄毛男性を敵に回した豊田氏は、騒動で多くのものを失ったが、騒動を報じた「週刊新潮」(新潮社)は笑いが止まらない状況だったようだ。 豊田氏の暴言が報じられたのは昨年6月のこと。12年の選挙で埼玉4区から出馬して初当選を果たした豊田氏は、14年の選挙でも当選して2期目を務めていたが、同誌が、豊田氏による秘書への暴力や暴言、罵詈雑言の様子を子細に報じて大騒ぎに。秘書がICレコーダーで録音した音声も公開され、「このハゲーーーっ!」「違うだろーーーっ!」といったフレーズは流行語大賞からは漏れたものの、国民の記憶に深く刻まれた。 豊田氏はその後自民党を離党し、10月の選挙には無所属で出馬したものの、あえなく落選。得票数が出馬した5名中最下位

    「このハゲーーー!」音声ファイルで3億円ゲット! 豊田真由子の暴言騒動で、週刊新潮はボロ儲け
  • 木村拓哉ピンチ! フジ『さんタク』“インスタ映え”企画が元SMAP『72時間ホンネテレビ』とモロ被り

    明石家さんま 明石家さんまと元SMAP・木村拓哉による毎年恒例のバラエティ特番『さんタク』(フジテレビ系、来年1月1日午後4時~)の放送内容が、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演した『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)に「似ている」との指摘が殺到している。 今回で放送16回目(特別回含まず)となる同番組。今年4月に放送された前回は、木村がさんまの付き人に挑戦するロケ企画が放送された。 2年ぶりの元日放送となる今回は、「インスタグラムをやりたい」というさんまの希望を実現。フォロワー数国内1位の芸人・渡辺直美のレクチャーを受けながら、木村がさんまを被写体に“インスタ映え”する撮影に挑むという。 この企画に対し、ネット上では「『72時間ホンネテレビ』と一緒じゃん」「ジャニーズは『新しい地図』のこと意識しすぎ」といった声が相次いでいる。 「11月2~5日に放送された『72時間ホンネテレビ』で

    木村拓哉ピンチ! フジ『さんタク』“インスタ映え”企画が元SMAP『72時間ホンネテレビ』とモロ被り
  • 『ホラーマンガ黒塗り事件』秋田書店が苦し紛れの発言!? 雑誌協会も唖然!「再三の警告は、なかった」

    『殺戮モルフ(2)』(秋田書店) 今月12日、「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中のホラー漫画『殺戮モルフ』の原作者・外薗昌也氏が、20日発売の単行第2巻に収録される予定だった過激なシーンが無断で黒塗りにされたことをツイート。「前代未聞です」「全く相談無しだったので、ボー然とするしかありませんでした」と語り、注目を集めている。 外園氏のツイートに対して、多くの読者から秋田書店に対する批判が殺到。そうしたところ、当日中に外園氏から「ヤングチャンピオン編集さんが青くなって飛んできました 行き違いがあり、非礼を詫び、仲直りしました」と報告された。 外園氏の説明によれば、黒塗りの理由は「倫理委員会かや再三警告来ていて、有害図書指定されたらアウトなので、慎重になり過ぎて真っ黒にしちゃったみたいです」(原文ママ)と記されている。 同日、外園氏はニュースサイト「ハフポスト 日版」での安藤健二氏

    『ホラーマンガ黒塗り事件』秋田書店が苦し紛れの発言!? 雑誌協会も唖然!「再三の警告は、なかった」
  • 男子禁制少女マンガの名作『ベルサイユのばら』は、男が読んでも面白いのか?

    『ベルサイユのばら(1) 』( 集英社) 正直に白状しますと『ベルサイユのばら』を、わりと最近まで読んだことがありませんでした。自称マンガ読みとして、この至高の名作を読んでいなかったのは誠に恥ずべきです。ただ、言い訳をさせてもらうと、いわゆる伝統的様式美にのっとった、全てのコマに花びらが咲き誇っているような少女マンガって、男にとっては読むのに結構勇気がいるんです。 女子の皆様だって、『ゴルゴ13』とか『野望の王国』とか『マッド★ブル34』みたいな劇画を薦められたら、普通は躊躇しますよね? それと同じです。ましてや、宝塚ファン御用達の『ベルばら』に、僕のような汚いおっさんが土足で踏み込むことなんて、できやしないのです。もし『ベルばら』を読むのであれば、最低でも正装(白い詰め襟服)をした上で、正座して読むのが礼儀というものではないでしょうか? ……というわけで、今回は長年避け続けていた『ベルサ

    男子禁制少女マンガの名作『ベルサイユのばら』は、男が読んでも面白いのか?
  • 『みなさん』終了でもウハウハ!? とんねるずにフジテレビから支給される「億単位の功労金」

    とんねるず・石橋貴明 フジテレビが看板バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』と『とんねるずのみなさんのおかげでした』を来年3月で終了させると、一部スポーツ紙が報じた。 4日放送の『めちゃイケ』では、総監督の片岡飛鳥氏が正式に打ち切りを発表。それを聞いた中心メンバーのナインティナイン・岡村隆史は、ただただ絶句するほかなかった。 片や『みなさん』の打ち切り発表は『めちゃイケ』とは少々事情が異なるようだ。テレビ関係者の話。 「『めちゃイケ』は岡村さんのダンスシリーズに代表される通り、企画勝負のようなところがある。事実、番組終了に向け、大型企画が進行中とのことです。このタイミングで発表することで、これから約半年間、視聴者の関心を引っ張るつもりでしょう。一方の『みなさん』は、至ってマイペース。番組内容も身内ネタが多く、とんねるず自身も芸能界の大御所の地位にいる。ヘタに慌てるようなこともなく“その日

    『みなさん』終了でもウハウハ!? とんねるずにフジテレビから支給される「億単位の功労金」
  • 地上波への反逆……“あの男”の一声で、とんねるずと元SMAP3人がネット番組で共演へ!?

    とんねるず・石橋貴明 地上波への「反逆同盟」が結成される!? 元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がジャニーズ事務所退所後に初共演したAbemaTVの『72時間ホンネテレビ』が11月2日から放送され、3日間の累計視聴者数は7,400万超を記録。予想以上の盛り上がりに、キー局関係者は真っ青になったようだ。 「元メンバーである森且行が出場する静岡・浜松のオートレース場を3人が訪れたシーンでも、余計な煽りやテロップ、ナレーションは一切なし。こうした地上波とは違うユルい作り方が視聴者にも好評だった。今回、予想以上の視聴数を記録したことで、AbemaTVの価値は急上昇。今後、地上波に見切りをつけた大物芸能人が、さらに流れてくることになるかもしれません。テレビ業界は戦々恐々でしょう」(テレビ関係者) そんな中、来年3月で『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了すると報じら

    地上波への反逆……“あの男”の一声で、とんねるずと元SMAP3人がネット番組で共演へ!?
  • 話題沸騰!『吉田豪の“最狂”全女伝説』吉田豪インタビュー「秋元康は、現代の松永兄弟か」

    撮影=吉岡教雄 徹底した下調べに基づいたインタビューで知られる、“プロインタビュアー”吉田豪氏。その吉田氏の新刊『吉田豪の“最狂”全女伝説』(白夜書房)が話題を呼んでいる。 かつて空前のブームを巻き起こした、今はなきプロレス団体「全日女子プロレス」に焦点を当てて、選手や関係者のロングインタビューを敢行。全女のリングの中と外で何が行なわれていたかに迫った濃厚な1冊だ。 今回、吉田氏にインタビューし、『全女伝説』を出版したいきさつ、全女は何がスゴかったのか、そして現在の女子プロレスとアイドルの関係などについてまで語っていただいた。 ──『吉田豪の“最狂”全女伝説』についての話の前に、タイムリーな話題として、吉田さんも当事者の真木よう子コミケ騒動について語ってほしいというリクエストが編集部からありました。 吉田豪(以下、吉田) それ、もう全然タイムリーじゃないし、全日女子プロレスと真木さんの

    話題沸騰!『吉田豪の“最狂”全女伝説』吉田豪インタビュー「秋元康は、現代の松永兄弟か」
  • 嫌いな芸人2連覇・石橋貴明が“完全引退”か!? 『みなおか』で「仕事がなくなったら、寿命」発言|日刊サイゾー

    石橋貴明 フジテレビの長寿バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の終了に伴い、とんねるず・石橋貴明の“完全引退説”がささやかれている。 同番組といえば、9月にタモリやビートたけしが出演した“30周年記念スペシャル”が放送されたばかりだが、今月に入り来年3月に終了することが発覚。今後の放送で正式発表されるものと見られているが、視聴率の上昇は期待できないという。 「30周年記念スペシャルは平均視聴率10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の2ケタを記録した『みなおか』ですが、通常放送は5%台にまで落ち込むことも。また、同じく来年3月に終了する同局『めちゃ×2イケてるッ!』は、4日の放送で番組終了が発表されたものの、平均視聴率は6.6%と撃沈。『みなおか』も、好調なラストスパートは期待できなさそう」(テレビ誌記者) 4日放送の『めちゃイケ』では、雨の中でスタッフが岡村に番

    嫌いな芸人2連覇・石橋貴明が“完全引退”か!? 『みなおか』で「仕事がなくなったら、寿命」発言|日刊サイゾー
  • 【TAF2012】「まずは、入ってから考えろ」アニメ業界に就職する方法は、これだ!

    動画協会が行う文化庁の支援事業「アニメ・クリエイター育成ビジョンづくり」。そのシンポジウムの様子は以前、当サイトでもお伝えしたが(記事参照)、「東京国際アニメフェア2012」(以下TAF)のビジネスデー2日目、アニメ業界を志す学生を対象に、ずばり「業界への就職」を主題としたセミナーが開催された。このセミナー、TAFの会場で開催されるにもかかわらず、なぜか告知は「育成ビジョンづくり」のサイト上程度。登壇した『アニメビジネスがわかる』(NTT出版)の著者でもある増田弘道氏(日動画協会データベースWG座長/映画専門大学院大学教授)は、「TAFでも告知されていないイベントにわざわざお越し下さってありがとうございます」とあいさつをした。 このセミナーの趣旨は、アニメ業界を志望する学生に向けて、アニメ業界には具体的にどのような仕事があるのか紹介するというもの。通常、アニメに関わる仕事としてまず思

    【TAF2012】「まずは、入ってから考えろ」アニメ業界に就職する方法は、これだ!
  • 突然のアクシデントに鶴瓶が神対応! 演者と観客の壁を取り払う『きらきらアフロ』の特異性

    笑福亭鶴瓶は、知人を集めて六木でカラオケをしたという話を快調に語っていた。 「それはね、僕のファンの子らもいながらも、精神科医がおったり、NHKのアナウンサーがおったりとか、メイクさんがおったりとかね……」 とここまで言って、突然、鶴瓶は客席の女性に目を向け言った。 「大丈夫、自分?」 見ると、女性はハンカチを口に当て、顔色が真っ青。体調を崩していたのだろう。それにいち早く気づき、手を差し出しながら「おいでおいで」と席を立たせ、スタッフに指示を出しながら誘導していく。さらに、女性が申し訳なさそうに退室していくのに対して優しく声をかける。 「全然大丈夫、また戻っておいでや」 突然のアクシデントに、気遣いあふれる対応を見せた。まさに神対応だ。 これは、『きらきらアフロTM』(毎週水曜深夜1時~/テレビ東京系)の番中での出来事だ。松嶋尚美が「よくわかったね。真っ青」と驚嘆の声を上げると、観客

    突然のアクシデントに鶴瓶が神対応! 演者と観客の壁を取り払う『きらきらアフロ』の特異性
  • 登場人物全員悲劇! 全員号泣! 伝説の体操マンガ『空のキャンバス』が重すぎる……

    を代表する男子体操選手といえば内村航平、そして白井健三。白熱する2人のライバル関係もあり、2020年の東京オリンピックに向けて、体操ニッポンの活躍が大いに期待できるところですが、マンガの世界で男子体操マンガっていうと……正直ほとんど思いつきません。しかしただ一つ、突き抜けた存在の作品がありました。 そう、男子体操マンガの金字塔といえば、今泉伸二先生の『空のキャンバス』をおいて他にないのであります。「週刊少年ジャンプ」(集英社)誌上において、1986年から87年にかけて連載され、連載期間こそ長くないものの、なんの予兆もなく突如として登場した体操マンガは、その感動的ストーリーでジャンプ読者に多大なインパクトを残しました。 『空のキャンバス』の凄さは、男子器械体操という競技の地味さを補うかのように徹底的に盛り込まれた「泣き」要素にあります。主人公の北野太一やその周囲の登場人物に、これでもかと

    登場人物全員悲劇! 全員号泣! 伝説の体操マンガ『空のキャンバス』が重すぎる……
  • 相方に触発され……“ピン芸人”又吉直樹の新たなる挑戦! 文章とお笑いを融合させた「朗読会」とは?

    物書きであれば誰もが憧れる「芥川賞作家」という肩書を手に入れてもなお、この人の「芸人」「コント」そして「ピース」への熱が冷めることはない。相方である綾部祐二が単身ニューヨークへ、その時期に又吉直樹もまた芸人としての原点ともいえるユニットコントライブ『さよなら、絶景雑技団』の再演と、又吉自身の新たな挑戦となる『「やぁ」、朗読会』の開催を決めた。淡々と話すその言葉一つ一つに、大きな野望が垣間見えるスペシャルインタビュー。 *** ――『さよなら、絶景雑技団』のリリースのコメント(「今、自分が思いつくことを全部やってみようとおもいます。今、こうしてるあいだにも何か思いつきそうな気配を感じています。毎秒、何かを思いつきそうな予感が増しています。まだ何も思いついていないことが不思議なほど、何か思いつきそうな雰囲気が溢れています」)が、とても面白かったんですけど、これ、要するにまだ何も決まってないとい

    相方に触発され……“ピン芸人”又吉直樹の新たなる挑戦! 文章とお笑いを融合させた「朗読会」とは?
  • 「お笑い」と「お笑い風」は地続き――『ゴッドタン』が開拓した、ハライチ岩井の“腐り芸”

    8月26日、『24時間テレビ』(日テレビ)の真裏で放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「最初でたぶん最後のゴールデン3時間半スペシャル」。ゴールデンで放送されたのも「まさか」の出来事だったが、このたび、ギャラクシー賞の8月度月間賞を受賞した。 10年以上続く『ゴッドタン』が同賞を受賞するのは初めて。この手の賞は、いわゆる「お笑い」を軽視しがちだが、ギャラクシー賞に関してはそうとは言えない。そのため、初めてというのは少し意外な感じはするが、それでも快挙だ。 スペシャルではさまざまな名物企画が放送されたが、中でも印象的だったのは「マジ歌選手権」でのハライチ岩井勇気のパフォーマンスだ。 「マジ歌選手権」は『ゴッドタン』初期から続き、今年は日武道館ライブも成功させたほどの看板企画。芸人が「マジ」でオリジナル曲を作り歌うというものだ。 岩井は相方の澤部佑を従え、「OWA LIAR」という歌

    「お笑い」と「お笑い風」は地続き――『ゴッドタン』が開拓した、ハライチ岩井の“腐り芸”
  • 『けもフレ』たつき監督降板騒動で甦る25年前の怒り……誰ひとり「コミックコンプ」の恨みは忘れちゃいない!!

    一大騒動となっている、アニメ『けものフレンズ』たつき監督降板騒動。ファンの怒りは日だけでなく世界へと広がり、署名活動も始まった。降板が明らかになった直後から、ニコニコ動画のプレミアム会員解約をツイートする人も急増。カドカワ株式会社の株価が一時急落する事態ともなり、投資家の注目を集めている。 この騒動と共に30代後半以上のファンが思い出すのが、あの忌まわしい25年前の記憶である。 それは、1992年12月のこと。 当時、角川書店の最有力マンガ月刊誌であった「月刊コミックコンプ」の発売日を、読者は今か今かと待っていた。何しろ『サイレントメビウス』は、ロイが殺され香津美が失踪する急展開。いよいよ連載も佳境に入った『宇宙英雄物語』は、アニメ化も発表されて徐々に情報が解禁されていたからだ。 だが、発売日。ワクワクしながらページを開いた読者は凍りついた。楽しみにしていたはずの連載が、『銀河戦国群雄伝

    『けもフレ』たつき監督降板騒動で甦る25年前の怒り……誰ひとり「コミックコンプ」の恨みは忘れちゃいない!!
  • 男だったら野望を持て! 狂気と暴力が織り成す“殺しんぼ”『野望の王国』

    突然ですが、皆さんの「野望」はなんでしょうか? 人は皆、誰しも心に野望を秘めているはず。社長になりたい、ユーチューバーになりたい、総選挙で推しメンを1位にしたい、ラーメン二郎を全店制覇したいなどなど……。 今回ご紹介する『野望の王国』は、そんな野望ニストに死ぬまでに一度は読んでほしい作品。東大法学部を首席で卒業するほどの頭脳を持つ男たちが、権力への野望に取り憑かれ、日を支配するために暴力団・警察・政治・宗教など、ありとあらゆるものを利用して野望を達成しようとする究極のバイオレンス劇画。どこを切ってもすさまじい暴力表現と、狂気のキャラクターにあふれています。こんなに何もかもが狂ってるマンガは、ほかに見たことありません。 作は1977年から82年まで「週刊漫画ゴラク」(日文芸社)に連載されており、原作は雁屋哲先生、作画は由起賢二先生です。雁屋先生は『美味しんぼ』の原作者として有名ですが、

    男だったら野望を持て! 狂気と暴力が織り成す“殺しんぼ”『野望の王国』
  • 少女マンガ界最大のタブー? 封印マンガ『キャンディ・キャンディ』を、40代おっさん目線で解説

    皆様こんにちは。美白ブームの昨今ですが、この夏の紫外線対策はバッチリだったでしょうか? シミ・そばかすは、イマドキの女性にとっては天敵ですよね。しかし、かつて「そばかす」「鼻ぺちゃ」「おてんば」こそが、モテ系女子のキーワードだった時代がありました。 今回ご紹介する『キャンディ・キャンディ』は、そんな「そばかす」ヒロインが活躍する少女マンガです。1975年に連載開始、翌年にアニメ化されて以降、少女マンガ界の人気を独占。関連グッズの売り上げは年間80億円にも上り、フランスやイタリア、アジア各国でも大人気となる、まさしく少女マンガ界のモンスターだったのですが、現在は読むことができない「封印マンガ」としても知られています。少女マンガの頂点を極めた大ヒット作に、いったい何があったのでしょうか? 『キャンディ・キャンディ』は、大ヒット作品であるにもかかわらず、2001年以降、マンガは絶版、アニメの再放

    少女マンガ界最大のタブー? 封印マンガ『キャンディ・キャンディ』を、40代おっさん目線で解説