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  • 田原総一朗が「震災報道」に見た既存メディアの問題点と可能性とは【1】

    『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)の顔として、テレビジャーナリズムの可能性を切り開いてきた田原総一朗氏。1964年の東京12チャンネル(現:テレビ東京)入局以来、約半世紀にわたりテレビ業界を見続けてきた。また、緻密な取材を基にこれまで150冊を超える著書を出すなど、活字ジャーナリズムの世界でも第一人者として活躍を続けている。その田原氏が、3月11日以来続く一連の「震災報道」の問題点や、『サンデープロジェクト』(同)打ち切りの真相、さらには若かりしころの破天荒な仕事ぶりなどを激白。既存メディアの可能性や問題点を浮き彫りにしてもらった。 (聞き手=浮島さとし/フリーライター) 浮島さとし(以下、浮島) 3月11日の大地震から早くも1カ月がたちました。一連のマスコミ報道をご覧になっていてお感じになることはありますか。 田原総一朗(以下、田原) 新聞やテレビが政府の発表をそのまま垂れ流しています

    田原総一朗が「震災報道」に見た既存メディアの問題点と可能性とは【1】
  • 松崎しげるがAKB48番組で激怒!? 国民的アイドルの品位を下げる低俗番組の裏側

    昨年春から放送されているAKB48・小嶋陽菜と有吉弘行が司会の『有吉AKB共和国』(TBS系)。AKB48研究生にタオル一枚で温泉レポートをさせるなど過激な内容で知られているこの番組だが、4月14日放送分のゲストとして松崎しげるが登場した。チンチン電車・うんち香水・尻子玉など奇妙キテレツなフレーズが並ぶ曲を作曲させられた松崎だったが、DVD『温厚な上司の怒らせ方』で知られる東京東海大学言語学教授・碑文谷潤こと薄井伸一がインタビューを行った際に騒動が勃発した。 「薄井演じる碑文谷が、『顔が黒い松崎が怒ったら顔が赤くなるのか?』を検証するため、松崎にインタビューしました。『怒らせ方』のフォーマットにのっとって、碑文谷が失礼な態度を振る舞っていると、ついに松崎が激高。『怒りたくはないけど、あまりに態度が悪いから、やってられない』と語った松崎に対し、碑文谷が『は?』とさらに怒りのツボを刺激すると、

    松崎しげるがAKB48番組で激怒!? 国民的アイドルの品位を下げる低俗番組の裏側
  • 野沢直子 今振り返るカリスマ女芸人の「先駆者としての比類なき存在感」

    8月18日、米在住の「出稼ぎ芸人」として知られる野沢直子が、初めての小説『アップリケ』(ワニブックス)を出版した。この作品は、社会に適応できない子どもたちの青春を描いた群像劇。劇作家・谷有希子も絶賛するほどの格的な純文学に仕上がっている。 現在30代以上のテレビ視聴者ならば、野沢直子の名前を知らない者はいないだろう。彼女は、1980年代後半から90年代初頭にかけて、女性芸人としては空前の大ブレイクを果たし、数々のバラエティー番組に出演して人気を博していた。特に、『夢で逢えたら』(フジテレビ系)でウッチャンナンチャンやダウンタウンと並んでコントを演じたり、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(日テレビ系)で珍解答を連発したりしていた姿が記憶に焼き付いている人も多いだろう。元気いっぱいで明るく振る舞う一方、時には鋭く質を突く発言で笑いを取るセンスもあり、都会的でアカ抜けた奇抜

    野沢直子 今振り返るカリスマ女芸人の「先駆者としての比類なき存在感」
  • 山田邦子 史上初の「天下を取った女芸人」その栄光と転落のタレント人生

    お笑い芸人の出世の歩みは、しばしば戦国武将に例えられる。激しい競争を勝ち抜いて、自分の名前が付いた冠番組を獲得した芸人は「一国一城の主」となり、それが高視聴率をキープして、レギュラー番組が際限なく増えていく波に乗り始めると、「天下を取った」と言われるようになる。現在では、テレビに出る芸人の頭数も増えて、若手がゼロからスタートして天下を取ることは容易ではなくなってきた。 1980年代後半から90年代前半のバラエティー業界を振り返ると、そこには何人かのスタープレーヤーがいた。その中でも、女性芸人で唯一、「天下を取った」と言われていた人物がいた。それが、山田邦子である。 一時期の彼女の勢いにはすさまじいものがあった。89年に『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)が終了した後、そこに出ていた芸人と、携わっていたスタッフの遺伝子は、いくつかの番組に引き継がれた。その1つが、ひょうきんメンバーの紅一

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  • 「都知事選はただの宣伝!?」漏れる本音……東国原英夫候補の狙いは、やはり国政か

    そのまんま東こと東国原英夫・前宮崎県知事に、次の衆院選への立候補のウワサが政界でささやかれている。10日投開票の東京都知事選に立候補している東国原氏だが、落選は想定内で、その先を見据えているというのだ。 ある政治記者によると、東国原氏の陣営から「都知事選出馬は宣伝」という仰天するような話が漏れている。 「ハナから都知事になる気はなく、衆院選出馬のための宣伝・調査でいい……という話です。東国原が今回、都内各所で支持を求め水面下で動いていた地区も、妙に下町周辺に偏っていて、都全体をカバーしていない。衆院選の出馬を見据えた動きと見れば納得できます」(同記者) 言われてみれば、東国原氏は宮崎県知事の続投から降りた理由を「国の統治システムを変えること」としており、目指すところを国政としていた。県議会で「最も関心があるのは県政・都政・国政のどれか」と問われた時も、「この国の形を」と返答し都知事の都の字

    「都知事選はただの宣伝!?」漏れる本音……東国原英夫候補の狙いは、やはり国政か
  • 「デイリー1位は誰だ!?」SDN48、KARA、モー娘。シングル同日対決の行方

    4月6日に、AKB48の姉貴分・SDN48の「愛、チュセヨ」(ユニバーサルミュージック)、解散騒動後初のCDリリースとなったKARAの「ジェットコースターラブ」(ユニバーサル・シグマ)、小・中学生の9期メンバー4人が加入したモーニング娘。の「まじですかスカ!」(アップフロントワークス)の3作品が同日CDリリースされた。AKB48陣営、K-POP、ハロプロの事実上の代理戦争となった今回、注目の発売初日のオリコンデイリーシングルランキングは以下の通りとなった。 1位 SDN48「愛、チュセヨ」 2位 KARA「ジェットコースターラブ」 3位 堂剛「縁を結いて」 4位 UVERworld「MONDO PIECE」 5位 モーニング娘。「まじですかスカ!」 初日1位を制したのは、大胆な露出の入浴シーンと、全裸風(!?)なシルエットをフィーチャーしたPVが話題のSDN48となった。それを僅差でKA

    「デイリー1位は誰だ!?」SDN48、KARA、モー娘。シングル同日対決の行方
  • ついにロリマンガ消滅へ 業界団体が示した「自粛案」の苛烈さ

    7月からの改定・東京都青少年健全育成条例(以下、都条例)全面施行を前に、出版業界内部で成年向けエロマンガを含めたロリコンものの自粛に向けた取り組みが計画されていることが明らかになった。一部の出版社からは反発の声も挙がっており、対立は深刻になっている。 新たな自粛の取り組みは、業界団体・出版倫理協議会(以下、協議会)が設けた「児童と表現のあり方検討委員会」の席上で示されたもの。自粛案は「出版倫理協議会と出版倫理懇話会の申し合せ(案)」のタイトルで、 1:いわゆる第二次性徴期を迎える前の、13歳未満と想起させる子どもをモデルとした漫画(コミック)を出版する際には、性交又は性交類似行為を連想させる表現は自粛する。 2:いわゆる第二次性徴期を迎える前の、13歳未満と思われる子どもを大人が凌辱するような行為を描いた漫画(コミック)の出版は自粛する。 以上の二点を求めている。 委員会から示された自粛提

    ついにロリマンガ消滅へ 業界団体が示した「自粛案」の苛烈さ
  • 「何様のつもりだよ?」再ブレイクの井川遥 実はキムタク共演NGだった!?

    このところ、ドラマやCMでよく見かけるのがかつては”癒やし系”としてグラビアで大活躍していた女優の井川遥だ。 「2006年にファッションデザイナーの松与氏と結婚し、09年に第一子の女児を出産。結婚した当時はそこまで人気がなかったが、結婚後はファッション誌『VERY』(光文社)のモデルを務め、同世代の女性のカリスマとして君臨。『インテル』のCMでは人のフェロモンあふれる演技ならぬ”艶技”をみせ、CM・ドラマのオファーが殺到。ここまでの再ブレイクは予想できなかった」(芸能プロ関係者) グラビアから女優業への転身を果たした井川だが、女優としてのデビュー作でSMAPの木村拓哉から嫌われ、その後はキムタクの”共演NGリスト”入りしてしまったという。 「明石家さんまとキムタクがW主演した02年放送の月9ドラマ『空から降る一億の星』(フジテレビ系)に企業の会長令嬢役として出演。主役級ではなかったが、

    「何様のつもりだよ?」再ブレイクの井川遥 実はキムタク共演NGだった!?
  • 「誰のための自粛なの?」乙武洋匡の”不謹慎厨”に対する思いとは!?

    東日大震災の発生後、世間では娯楽や経済活動を控えるといった”自粛”ムードが蔓延し、普段通りの生活をしているだけで「不謹慎だ」と言われるような風潮が目立ち、論争の対象になっている。乙武洋匡が、自身のTwitterで、「飲みにいってもいいんじゃないか」というツイートを「不謹慎だ!」と批判したユーザーに対して「でた、不謹慎厨!」と返答するなど大胆な発言をしていることも、注目を集めたトピックのひとつだ。これまでも、自らの障害をネタにするなど、突飛とも思える発言を繰り返してきた乙武氏は、このような世の中の反応をどうとらえているのだろうか。 ――今回の事態に、一部で過剰とも思えるほどに”不謹慎だ!”という声が上っている風潮について、どう思いましたか? 乙武洋匡(以下乙武) 震災後、テレビなどで流れる被災地の悲惨な光景を目にすることで、皆さんの中で「自分は平和な日常を送っていていいんだろうか?」という

    「誰のための自粛なの?」乙武洋匡の”不謹慎厨”に対する思いとは!?
  • 「ずっとウソだったんだぜ!」アーティスト斉藤和義の原発批判ソングがYouTubeに

    アーティストの斉藤和義が原発批判ソングを歌う姿を収録した動画が投稿サイトYouTubeにアップされ、話題を呼んでいる。 この動画は、昨年4月に斉藤がリリースしたシングル「ずっと好きだった」(ビクターエンタテインメント)のメロディに乗せ、斉藤自身がギター一で弾き語りしたもの。歌詞の中で斉藤は「この国を歩けば原発が54基、教科書もCMも言ってたよ、安全です」「ずっとウソだったんだぜ、やっぱ、ばれてしまったな」「風に舞う放射能はもう止められない、何人が被曝すれば気がついてくれるの? この国の政府」などと歌い、国の原子力政策を痛烈に批判している。 この動画はアップ後、間もなく「ユーザーにより削除」されたものの、ネット上にはすぐにコピー動画が出回り、YouTube、ニコニコ動画など多くの動画サイトでアップされては斉藤所属のレコード会社「ビクターエンタテインメント」の申し出によって削除されるというイ

    「ずっとウソだったんだぜ!」アーティスト斉藤和義の原発批判ソングがYouTubeに
  • 「自家用車に”ひばく”とスプレー書きも」嫌がらせを受ける東電若手社員の本音

    東日大震災で発生した福島第一原発事故の被害の広がりを受けて、東京電力への批判は強まるばかりだ。命の危険も顧みず必死に事態悪化の阻止を試みる現場作業員たちが英雄視される一方で、東電体は事故への対応の悪さが指摘され、下請け作業員の被ばくには監督責任を問う声が上がっている。 東電は傘下に原発運営会社があり、さらに現地のメンテナンス請負会社、メーカー系列の派遣技術者などが複雑に絡んでおり、同じ東電関係者でも立ち位置には開きがある。 かたや英雄、かたや悪者……都内に勤務の東電社員は被災地から遠く離れていることから後者と見られやすく、在京の東電社員には嫌がらせが相次いでいるという。 「近隣の住民の方々から”早く解決しろ”とおしかりを受けた」というのは、都内勤務の東電社員Aさん(29)。現在、社員寮に住んでいるが、日増しに風当たりが強くなり、ついには駐車場の愛車にスプレーで「ひばく」と書かれる目にも

    「自家用車に”ひばく”とスプレー書きも」嫌がらせを受ける東電若手社員の本音
  • 「だったら辞めてやるよ?」『とくダネ!』小倉智昭の傍若無人にスタッフはブチギレ寸前!?

    「こんなもん、メディアが取り上げるほどのことかねえ」 自分の番組でそのネタを取り上げておいて突き放す。フジテレビ系の情報番組『とくダネ!』のキャスター、小倉智昭の得意技だ。 昨年12月、タレント麻木久仁子とジャーナリスト山路徹氏の不倫騒動でも「こんなの放っておけばいい」と言い放ち、市川海老蔵と小林麻央の交際報道には「海老蔵さんの付き合う人をいちいち取り上げていたら大変」と冷笑。亀田兄弟の騒動にも「どうでもいいよ」と言い放っていた。 いかにも野次馬的な情報番組で多額のギャランティを受けながら、自分だけは距離を置いて上から目線の感想を述べる。これが鼻につくという視聴者の声も少なくないのだが、実は番組スタッフの間でも評判は決してよくない。 「数字(視聴率)が取れるからみんな我慢しているけど、彼のいない席ではみんな悪口ばかり」とは、数年間『とくダネ!』でディレクターを務めた関係者だ。 「スタッフは

    「だったら辞めてやるよ?」『とくダネ!』小倉智昭の傍若無人にスタッフはブチギレ寸前!?
  • あまりにリアルな”原発マンガ”『白竜~LEGEND~』突如休載の理由とは?

    「どこからか圧力があったのかもしれない」「いや、作者がさすがに描く気がしなくなったのでは?」 突然の連載中断にファン騒然だ。 「週刊漫画ゴラク」(日文芸社)に連載中だったマンガ『白竜~LEGEND~』(原作・天王寺大、画・渡辺みちお)が、3月18日発売号で休載。次号以降は過去のエピソードの再録などに替わっている。 このマンガ、内容がまさに今、世間で最も関心を集めている福島第一原発の事故と見事に合致しているのだ。いろいろな題材をルポ風につづったことで人気の同シリーズだが、ちょうど東日大震災が起こった時に連載されていたのが「原子力マフィア編」というもの。 あくまでフィクションとしながらも、劇中には”東都電力”なる東京電力ソックリの電力会社が登場。原発の問題点を次々と浮き彫りにし、「主要配管が吹っ飛べばチェルノブイリ級の事故が起こる」など、原発の実態が生々しく描かれている。 原発の配管技術

    あまりにリアルな”原発マンガ”『白竜~LEGEND~』突如休載の理由とは?
  • 「また原作レイプ!?」人気コミック『宇宙兄弟』小栗旬&岡田将生のW主演で映画化へ

    講談社「モーニング」で連載中の人気コミック『宇宙兄弟』に、実写映画化の動きがあることが、関係者への取材で明らかになった。 「映画化に向けて、かなり具体的な動きが出てきていることは確かですよ。主演は小栗旬と岡田将生でほぼ決定です。小栗は5月7日公開の『岳-ガク-』に続いてのコミック原作モノになりますね」(映画関係者) 『宇宙兄弟』はマンガ家・小山宙哉が2008年1月から「モーニング」上で連載している人気作品。現在12巻まで刊行されており、ファンも多いだけに、実写化となれば話題を呼びそうだが……。 「連載はまだ続いていますし、むしろ佳境といってもいい展開です。そんな時期に映画化するということは、原作とは異なるストーリーになるということです。また、原作は兄弟の兄が主役ですが、今回の映画では”W主演”という形になることが既定路線です。業界には心配する声も少なくありません。某作品のように”原作レイプ

    「また原作レイプ!?」人気コミック『宇宙兄弟』小栗旬&岡田将生のW主演で映画化へ
  • 『R-1ぐらんぷり2011』覇者・佐久間一行が”信じきったもの”とは

    2月11日、ピン芸日一を決める「R-1ぐらんぷり2011」の決勝戦が行われた。8名の芸人によって争われた決勝を勝ち抜いて、見事に優勝を果たしたのは佐久間一行。「ほんわか王子」の異名を持つさわやかな笑顔と明るいキャラクターが売りの佐久間が、過去最多となる3,572名の出場者の頂点に立った。 今回のR-1決勝は、今までとは違う新しいシステムが導入されていた。最初に全員がネタを演じて採点されるという形ではなく、トーナメント形式で一対一の戦いを続けて優勝者を決める、という形に変更されていたのだ。つまり、決勝で優勝するには、3のネタを仕上げていかなくてはならない、ということになる。 佐久間が勝利した理由は、このルール変更を踏まえて、優勝するための作戦を緻密に構築したことにあると思う。それは具体的にはどういうことだったのか、ポイントは2つある。 第一に、3それぞれ違った形のネタを用意してきた、と

    『R-1ぐらんぷり2011』覇者・佐久間一行が”信じきったもの”とは
  • ブリグリからギターが脱退……隆盛を誇った”男2女1″ユニットが抱える構造的欠陥とは!?

    DREAMS COME TRUE、MY LITTLE LOVER、globe、Every Little Thing、Do As Infinity……90年代に隆盛を誇った男性二人と女性一人による3人組ユニット。”ドリカム状態”と呼ばれ、かつてはヒット曲を世に送り出す音楽業界の”黄金率”のように語られた形態だが、いずれもさまざまなトラブルを抱え、メンバーの脱退、もしくは活動休止を余儀なくされている。そんななか新たに、長きに渡り人気を誇った3人組の人気ユニットからメンバーの脱退が発表された。「There will be love there -愛のある場所-」「冷たい花」などのヒット曲で知られる”ブリグリ”ことthe brilliant greenからギターの松井亮が脱退を決定。公式ホームページで次のような声明を公開した。 「突然の報告になりますが、私、松井亮はthe brilliant gr

    ブリグリからギターが脱退……隆盛を誇った”男2女1″ユニットが抱える構造的欠陥とは!?
  • 『爆笑問題のツーショット』に見る、太田光の”3種類のボケ”とは?

    2011年1月26日、DVD『2011年度版 漫才 爆笑問題のツーショット~2010年総決算~』が発売される。2010年のニュースや出来事を題材にして、爆笑問題の2人が長い漫才をノンストップで演じている。彼らはここ数年、テレビ仕事で多忙を極めているが、漫才の腕はいまだに衰えていない。田中が話題を振って、太田がちょっかいを出すようにボケを挟んでいくスタイルは健在だ。このDVDを見れば、2010年の1年間をじっくり振り返りながら彼らの漫才を堪能することができる。 それにしても、爆笑問題の漫才はなぜこんなに面白いのだろうか? デビュー以来20年以上にわたるキャリアの中で、彼らはほぼ一貫して時事ネタ中心の漫才を貫いている。これだけ時代を経ても、その魅力が色あせないのはなぜなのだろうか? その大きな理由としては、太田の繰り出すボケが実に多彩であるということが挙げられる。 爆笑問題の漫才における太田

    『爆笑問題のツーショット』に見る、太田光の”3種類のボケ”とは?
  • 黎明期を知る”悪役専門”柴田秀勝が語り尽くした「声優のリアル」を聴け!(前編)

    俳優歴12年目にして『タイガーマスク』の「ミスターX」役で声優デビューを果たした柴田秀勝。近年は『天体戦士サンレッド』のヘンゲル将軍役で若いアニメファンの支持も得ており、今年に入っても『ウルヴァリン』の矢志田信玄役を演じるなど、その輝きにまったく衰えは見られない。 かつては歌舞伎俳優を志し、アニメどころかテレビ初期からメディアに関わり続けてきた柴田は、声優業の移り変わりをどう捉えているのか。俳優業のスタートと同時に開店した新宿ゴールデン街の会員制バー「突風」を訪ね、今昔の違いについて訊いた。 ──アニメーションの草創期には「声優」という職業はあったのでしょうか。 柴田秀勝(以下、柴田) 声優という言葉はなかったです。ラジオはありましたから、それ専門に「放送劇団」というものがTBSにも、NHKにもありました。それが声優の走りと言えば走りですかね。声を専門にやる俳優さんがいたことはいました。人

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  • 「伏線王に俺はなる!?」ワンピース非公式ガイドブックの金字塔『ワンピース最強考察』

    いま日で最も売れているマンガと言えば、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載中の『ワンピース』をおいてほかにない。「海賊王」を目指すモンキー・D・ルフィとその仲間たちの冒険を描いたこの作品は、コミックス累計発行部数が2億冊を突破する空前の人気マンガとなっている。 もちろん、売れているのは単行だけではない。アニメのDVD、フィギュア、ぬいぐるみなどの関連商品も、軒並み好調な売れ行きを見せている。そんな中で、『ワンピース』の世界を変わった角度から掘り下げた1冊のが密かな話題を呼んでいる。それは、『ワンピース最強考察』(晋遊舎)。Twitterやブログを通した口コミなどでじわじわと評判を呼び、10万部を突破するベストセラーになっている。 このは、マンガ批評サイト「ヤマカム」管理人ほか3名で結成されたワンピ漫研団による格的なワンピース研究書。作品内にちりばめられた伏線の数々を読み解き、『ワ

    「伏線王に俺はなる!?」ワンピース非公式ガイドブックの金字塔『ワンピース最強考察』
  • 「作品」を「コンテンツ」と呼び始めた邦画界 ”お蔵入り映画”が続出する杜撰な内情

    2005年に製作されたものの、5年間お蔵入り状態になっていたオムニバスホラー 『オボエテイル』のポスター。ポジフィルムおよびスチール素材を製作会社が紛失したため、 画面から抜いたシーン画像とイラストの合成で作られている。 (c)2005(株)ベルウッド 年末年始は映画館がもっとも賑わう稼ぎどきだが、映画界から明るいニュースがなかなか発信されない。映画ファンから長年支持されてきた恵比寿ガーデンシネマが1月28日に閉館するのに続き、シネセゾン渋谷も2月の閉館を予定している。2010年6月には渋谷シネマライズが3スクリーンから1スクリーンに縮小。都内で個性を競い合ってきたミニシアターが厳しい状況に追い込まれている。また、邦画バブル以降、年間400以上も公開されている日映画だが、興収成績の上位は『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』『THE LAST MESSAGE海猿』と

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