2014年3月22日のブックマーク (1件)

  • 西村京太郎氏の1978~83年/巨匠の知られざる転換期 by 小林史佳氏

    優しさと哀しみに満ちた社会派作品『四つの終止符』『天使の傷痕』によって世に出、新格ミステリの先取りとしか思えない奇想の傑作『殺しの双曲線』『七人の証人』、さらには洒脱きわまりないパスティーシュ《名探偵》シリーズなどで、今も後進にリスペクトを受け続ける西村京太郎氏。 そんな氏の転換点が1978年の『寝台特急殺人事件』にあることは誰も知ることですが、それまでのマニアックでテクニカルな作風から、百万大衆を相手にするトラベル・ミステリー作家への変身は一気になされたものなのか。 この点にほぼ初めてと言っていい疑問を突きつけたのが、小林史佳さん @miu_pal です。これまで一塊のものとしてとらえられがちだった『寝台特急』以後の最初の数年間を、それ以降現在に至るまでの作風に転換する稀有な準備・実験期間としてとらえた論考をぜひごらんください。

    西村京太郎氏の1978~83年/巨匠の知られざる転換期 by 小林史佳氏