ブックマーク / yoshim.cocolog-nifty.com (2)

  • 天才とは何だ?〜ブラームス型凡楽のすすめ - 月刊クラシック音楽探偵事務所

    以前、とあるクラシックの音楽番組からブラームスについての取材を受けたことがある。開口一番「ブラームスはどんなところが天才なんでしょうか?」と聞かれたので、言下に「いや、彼は天才じゃないでしょう」と応えたところ、「・・・・・」。 取材はボツになった。 どうやら番組としては・・・ブラームスは「保守的」な作曲家というイメージがあるが、実は「こんなに斬新」で「こんなに画期的」なことをやっていたんです・・・というような指摘とコメントが欲しかったらしいのだが、私の意見は全く逆。 ブラームスは「保守的で」「新しいことをやらない」「才能のない作曲家」なのに、現代に至る〈クラシック音楽〉の基礎を作った。そこが凄いのだ。 そもそも、昔から「天才」という言い方はどうも違和感がある。人のプラス部分をなんでも「天才」と一括りにしてしまうのは、マイナス部分を何でもかんでも「気違い」と一括りにしてしまうのと同じで「思考

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  • ポスト・ベートーヴェンの交響曲小史〜長い交響曲はお嫌いですか? - 月刊クラシック音楽探偵事務所

    交響曲の歴史は、ハイドン〜モーツァルト〜ベートーヴェンの3人が、まるでホップ〜ステップ〜ジャンプのような三段跳びで作り上げた大伽藍から始まった。 それは、いかに天才でも「一人では決して出来ないこと」を、全く性格の違う三人が、三人がかりで行ったからこそ成し得た偉業であり、信長〜秀吉〜家康の三人がかりの天下統一を思わせる(と言ったら大げさか)。 その最終工程を受け持ったベートーヴェンは、第3番「英雄」(1804)で交響曲の定義を飛躍的に拡大させる。 すなわち、単なる「多楽章の純オーケストラ作品」という次元から「全人類的表現を成し得る総合芸術的な多楽章形式のオーケストラ作品」(簡単に言えば、要するに「超最高の音楽ッ!」)に高めたのである。そして、続く第4番から第8番まででそれを強固かつ不滅のものにした。 その点では私たちの抱く「交響曲」というイメージは、ベートーヴェンが確立したと言って間違いない

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