仏頭すげ替え、著作権侵害が確定=原状回復は認めず−最高裁 仏頭すげ替え、著作権侵害が確定=原状回復は認めず−最高裁 東京都文京区の光源寺にある「駒込大観音」の頭部を無断ですげ替えたのは著作権侵害に当たるとして、制作者の遺族が寺側に元の頭部に戻すよう求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は7日付で、遺族側の上告を棄却する決定をした。著作権侵害を認める一方、頭部の原状回復は認めなかった二審判決が確定した。 元の観音像は東京大空襲で消失し、寺の依頼を受けた仏師らが1993年に再建。しかし、にらみつけるような表情に檀家(だんか)らが違和感を訴えたため、制作者の死亡後、寺側が頭部をすげ替えていた。 一審東京地裁は、元の頭部に戻すよう命令。二審知財高裁は、著作権侵害を認め、すげ替えの経緯を説明する広告文の新聞掲載を命じたが、原状回復については「元の仏頭は保管されており拝観は可能