小鹿田焼は、大分県日田市(ひたし)の山あいで300年間、受け継がれてきた伝統的な焼き物です。 技術の伝承は、なんと親から子へと受け継がれる、一子相伝の世襲制です。 現在の窯元は開窯時からの流れを汲んだ9軒のみ。 時代とともにほかの産地で機械化が進む中、小鹿田焼では、すぐ近くにある山の土を原料にし、川の力を借りて、家族全員が参加しながら、すべての工程をこつこつと手作業のみで行っています。 モダンで面白い幾何学模様が特徴で、手にすると土や手作りならではのぽってりした風合いや温かみが感じられます。 手作りだからこそひとつとして同じものがないというのも、小鹿田焼を選ぶ楽しみのひとつ。 手に馴染む温かみや、暮らしに自然に溶け込む魅力があるのは、長く続いてきた歴史と伝統があるからなんですね。 小鹿田焼のルーツでもあり、「兄弟窯」と呼ばれているのが小石原焼(こいしわらやき)です。 福岡県朝倉郡東峰村(元