山田朗『大元帥・昭和天皇』は軍のトップとして昭和天皇がいかに戦争に関わったかということを明らかにした本。実は著者の山田朗先生は僕の大学時代のゼミの先生でして、この『大元帥・昭和天皇』も大学時代にパラパラと読みました。で、最近また興味が出てきちんと再読してみたわけですが、昭和天皇すげえ! アジア・太平洋戦争の日本軍において、一番的確な戦略眼を持っていたんじゃない? 対米開戦時において「三ヶ月位にて片付ける」と言った杉山参謀総長に対して、支那事変は一ヶ月位にて片付くと言ったではないかと指摘し、さらに「支那は奥地が開けており」と弁解を始めた杉山参謀総長に対し、「支那の奥地が広いといふなら、太平洋はなほ広いではないか」と行ったケース(142ー143p)など、昭和天皇が開戦時において比較的冷静な見方をし、対米戦に不安を抱いていたことなどはそこそこ知られていることだと思いますが、実は昭和天皇は実に細か
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