先日友人ら数人と酒を酌み交わしていたところ、その内の一人の大沢たかおファンが「最近彼の出てる映画ってなんだか・・・」と藪から棒に言い出したのでドキッとした。しかし彼女が言ってるのはあくまで否定的なニュアンスで、「つまらない映画ばかり出てる」とのこと。三代目就任以後、大沢たかおが出ている映画は軒並み素晴らしいと妄信している僕などは、やはり古参との深い断絶を感ぜずにおれなかった。 『劔岳 点の記』。久しぶりに映画を観たなという気がした。本当に久しぶりに映画を観たのだから仕方がない。『八甲田山』をスクリーンで鑑賞できなかったことを悔いる必要はもうないのだと木村大作だ言っている、圧倒的な日本映画だった。先刻まで『おっぱいバレー』で「ナイスおっぱい」と言っていた仲村トオルが日本山岳会という謀本部陸地測量部の好敵手をクールに演じている。なんだこの俳優は。なんかスゴいかもしれないぞと思った。でも、 でも