いつから「プリン」はこんなに柔らかく激甘になってしまったのだろうか? 元凶はわかっている、1993年(平成5年)に発売された、パステルの『なめらかプリン』のせいだ。なめらかプリンが爆発的に売れ始めて、世の中には凝固することを忘れた豆腐のような固さで、食べると頭痛がするほどのクソ甘いプリンだらけになってしまった。 食べると歯が折れるぐらいの固さのプリンが好きな私にとって、「なめらかプリン」は悪夢であった。しかも一過性のブームで終わらず、プリンの定番となった。パステルだけでなく、各社が水で溶かした片栗粉のような固さのプリンを発売し、街はやわらかプリンだらけとなった。 そこで、私はカスタードプディング国に逃げ込み、固いプリンを食べた。難民として数年を過していたある日、ミニストップで、「MINISTOP CAFE なつかしのたまごプリン」という商品を見つけた。しかも「かため」と書かれていた。古代ギ