ブロッコリーに含まれる特定の分子が小腸の働きを向上・正常化する小腸の壁には、水や栄養素を体内へ通過させるだけでなく、有害な粒子や細菌を防ぐ働きがあります。 今回、パデュー氏ら研究チームは、ブロッコリーに含まれる分子が、小腸の細胞の機能を高めることを発見しました。 ブロッコリーに含まれる特定の分子が小腸の働きを高める / Credit:Canva 小腸の上皮細胞には芳香族炭化水素受容体(AHR:Aryl Hydrocarbon Receptor)と呼ばれるタンパク質が存在しています。 このAHRは、活性化すると細胞核の中へ移行し、様々な遺伝子発現を誘導することで知られています。 これにより、栄養素を吸収する細胞や、腸壁の保護に役立つ粘液を分泌する細胞、消化酵素を含むリソソームを分泌する細胞などが調整され、小腸の機能が高まるのです。 そしてブロッコリーに含まれる分子こそが「AHRリガンド」と呼