運動により骨に力をかけると、骨を作る細胞が新しくできてくるだけでなく、「オステオカルシン」というタンパク質の分泌も促されることが、岡山大学の研究で明らかになった。 オステオカルシンは、運動による筋肉増強、認知機能の改善、精力のアップなどに関わっている。 骨には、運動などの負荷をかけると強くなり、逆に負荷をかけないと弱くなるという性質がある。骨を丈夫にするために効果的な運動は、衝撃や負荷の大きい運動だ。 逆に、寝たきりの状態の人や、無重力で過ごす宇宙飛行士などでは、骨密度が急激に減少する。運動には転倒予防の効果があり、骨折予防のために重要だが、運動の効果はそれだけではない。 骨は単なる体の支柱ではなく、重要な臓器のひとつだ。骨の主な成分はコラーゲン線維とそこに沈着しているリン酸カルシウムだが、そのほかにも「オステオカルシン」や「オステオポンチン」などの微量な成分が含まれていて、骨の硬さを調節