傑作や駄作を超える〝怪作〟 ときどき、まったく共感できない主人公の映画に出合うことがある。しかも主人公が悪役などではなく、得体の知れない人物のケースだ。 たとえば、20世紀初頭のアメリカで油田を掘り当てて一獲千金を狙う中年男性を描いた『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007年)。あるいは、ハンバーガー店・マクドナルドを創業者から乗っ取るビジネスマンを描いた『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2017年)。 彼らに共通するのは、みずからの欲望をひたすら押し進めることだ。それゆえ野蛮だったり狡猾だったり下品だったり、共感できるところはとても少ない。しかしそんな人間だからこそ興味深く凝視してしまう。「貪欲」との表現をはるかに超える得体の知れない欲望を彼らが見せるからだ。 5月10日に公開された『トラペジウム』も、そういうタイプのアニメ映画だ。ただこの作品が奇妙なのは、主人公がアイドルを
—THE SECONDグランプリファイナルの面々をみると、やはりみなさん残るべくして残った方ばかりだなと思いました。 友保 そうですね。終わり人間たちが残りましたね。 —お二人は東京の芸人さんをよく知ってますし、東京の芸人さんからも金属バットにはリスペクトがあるなぁと思います。 友保 いや、俺らもリスペクトありますし、そうやってお互いが足を引っ張りあってんですよ。 —リスペクトという名の足の引っ張り合い(笑)。 小林 誰か売れそうなったらすぐ引っ張る(笑) —しかしファンの方にとっては複雑かもしれないですね。金属バットが優勝したらよりいっそうチケットが取りづらくなるかも……と。 友保 なんや言われましたよ。ライブ終わって外出たら昔よく来てた人が座ってて。「お久しぶりです」って言うたら「変わっちゃった」「金属バット変わっちゃった」。無視しましたよ、なんやこいつ。 —集英社オンラインの連載もス
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