著者:川崎 徹出版社:集英社装丁:単行本(224ページ)発売日:1998-02-26 ISBN-10:4087752348 ISBN-13:978-4087752342 内容紹介: 私はいないが、いる。私がいなくなったことによって発生した私である…平凡なサラリーマンが、ゼロ=死・無となった時の奇妙な存在感を伝える表題作等3編。笑える! 100%純粋思考小説登場。 世紀末の傑作、川崎徹の『0』を心して読めこういうコラムを連載していると、まだ単行本になる前の作品をゲラの段階で読むことができる場合がある。だが、とりあえずみなさんの手に入らない本のことを書くのは失礼だから、いくら面白くてもそういう本は取り上げないようにしてきた。しかし、今回は特例である。いくらわたしでも、これほどのものを読ませられたら、黙っていられるわけがないじゃありませんか。 問題の物件は川崎徹さんの中編小説集『0(ゼロ)』(集