新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、筆者が在宅勤務を始めてから半年余。途中、長期戦の覚悟を決め、大型モニターや無線LAN用ルーターを買い足したり、納戸を仕事場に改造したり...。悪戦苦闘の末、まずまずの在宅勤務環境が出来上がった。 世の中で在宅勤務が一気に普及する一方、心身に変調をきたす問題も出てきた。連日のウェブ会議がもたらす「Teams(あるいはZoom)疲れ」のほか、同僚との接触が減って「コロナ鬱(うつ)」も取り沙汰される。 家庭でも課題が生じた。在宅勤務と家族と過ごす時間の両立が、予想以上に難しいのだ。コロナ禍が続く中、楽しみだった家族との外食が制限される上、ちょっとした外出でもマスク着用や手洗いが義務に。感染予防の対策を常に怠れず、家庭内のストレスが増大する。このため、妻や子どもの理解や協力がなければ、円滑な在宅勤務は望むべくもない。 そして、何よりも「見えないゴール」が最大のス