高断熱・高気密住宅の普及を受けて勢いづくのが全館空調システムの市場だ。 住宅の性能向上に合わせて高性能、高効率化が進み、これまでの全館空調システムとは一線を画す製品が次々に登場している。 今、全館空調システムの市場が大きく変化しようとしている。 HEAT20が公開している「暖房方式・外皮性能別のNEB・EBチャート(ぼんぼりの図)」では、外皮性能ごとの最低体感温度と年間の暖房負荷が示されているが、これによるとH28省エネ基準の住宅において部分間歇運転で暖房制御を行った場合から年間暖房負荷を上げずに全間空調を稼働するにはG2水準以上の住宅の断熱性能が必要になる。反対にG2水準の住宅でも、部分間歇運転では最低体感温度が14度まで下がってしまうため、G2水準の断熱性能を持つ住宅と全館空調システムがセットの提案が増えているという。 こうしたなか、満を持して全館空調システム市場への参入を発表したのが