いま『射精責任』(ガブリエル・ブレア著,太田出版)が注目を集めています。望まない妊娠による中絶と避妊を根本から問い直す翻訳書ながら、発売即重版。 今回、『射精責任』日本語版の担当編集者であり、X(旧Twitter)での投稿で大きな話題を呼んだ藤澤千春さんにお話を聞きました。 聞き手は、新刊『彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった』の中で、男性の加害性や性的同意への葛藤を描いた山下素童さんです。 「射精責任ミーティング」で吊るし上げられる? 山下 『射精責任』もう発売してから2週間くらいですかね。反響はどうでしょうか? 藤澤 こんなに皆さんに買って頂けるとは、驚きました。翻訳でジェンダー本っていうと、出版では小っちゃい企画扱いなんですけど。発売してから3日くらいで増刷が決まったんですよね。で、その直後にAmazonの在庫も店舗への追加補充分の在庫も無くなってしまって。営業の人とか