今回の有料メルマガ「週刊isologue」は、広告代理店について取り上げたいと思います。 — 歴史の授業で、19世紀のイギリスで起こった「ラッダイト運動」を習ってご記憶の方も多いかも知れません。「ラッダイト運動」は、人間が「機械」に職を奪われると感じた労働者たちが機械を打ち壊してまわった産業革命時代の事件です。 この産業革命時の「機械によって職を奪われる」ことと同様のことは、現代でも起こっているのではないかと思います。それは、「幾何級数的にコストパフォーマンスがよくなっていくコンピュータとネット」によって引き起こされている様々な現象(いわゆる「IT革命」)です。 ムーアの法則により情報処理コストが幾何級数的に下がり、またネットの発達によって海外の低廉な人件費との競争にさらされることになったら、今までと同じことをやっている限り、既存の日本の付加価値が、どんどんコンピュータとネットに吸い取られ