2002年のイグ・ノーベル賞に輝いた経歴を持つセオドア・グレイ(Theodore Gray)氏は、iPadアプリ「元素図鑑」の作者であり、爆発などの危険を伴う科学実験を紹介した異色の書籍「Mad Science −炎と煙と轟音の科学実験54」の著者だ。その一方で、世界の研究機関が活用する技術計算ソフト「Mathematica」の開発元であるWolfram Research社の重役、という硬派な顔も持つ。 「クレイジーな科学オタク」? それとも「理性的なビジネスマン」? その素顔は、「職人的表現者」だった! 金属ナトリウムと塩素ガスでポップコーン調理 セオドア・グレイ氏(以下、グレイ)グレイ氏(以下、グレイ) 「Mad Science −炎と煙と轟音の科学実験54」は、「Popular Science」という雑誌で毎月、5年間担当していた連載をベースとした書籍です。1つのネタごとにプロの広告