世界のスーパーコンピュータ処理性能ランキング「TOP500」で上位に食い込み、国内ではトップを走る理化学研究所の「京」。このマシンを支えているのは、SPARC64プロセッサを始めとする富士通のハードウェア技術である。こうした世界最高レベルのスーパーコンピュータで使われるプロセッサを自国で設計/製造できるのは、現状では米国か日本に限られることもあり、プロセッサ開発を巡る富士通の動向は注目される。 富士通のSPARC/UNIXサーバー事業はどのような歴史を歩んできたのか、そしてこれからどう発展していくのか。それを知る富士通 執行役員常務 サービスプラットフォーム部門 副部門長の豊木則行氏に話を聞いた。 草創期の富士通UNIXビジネス 1980年代、プロプライエタリなメインフレームしか存在しなかったコンピュータの世界に「オープンシステム」と呼ばれる新領域が出現し、まず実用化されたのがUNIXでし
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