大手銀行の三井住友銀行は、市場の拡大が見込める農業分野への融資を伸ばそうと、秋田県で新たに農業法人を設立し、コメの生産事業に参入することになりました。 新しく設立する農業法人は、ほかの農家から、田植えやイネの刈り取りなどの農作業を請け負ったり、農地を借りたりしてコメの生産を手がけます。そして、生産をやめる農家から農地を買い取るなどして大規模化を進め、10年後には秋田県内での生産面積を1000ヘクタールまで拡大する計画です。 銀行では、海外での日本食ブームを追い風にした農産物の輸出拡大など、市場の広がりが見込める農業分野への融資を増やしたい考えで、今後、ほかの地域でも農業経営への参入を検討することにしています。 企業による農業法人への出資は、ことし4月に施行された改正農地法で規制がさらに緩和されていて、今後さまざまな企業で農業に参入する動きが広がりそうです。