まだ高校生だったRCサクセションが「宝くじは買わない」でデビューを果たしてからちょうど10年が経った1980年、ロック・バンドになったRCサクセションはついにブレイクを果たすことになる。 その皮切りとなったのが、渋谷のライブハウス「屋根裏」で1月19日から4日間開催された連続ライブだった。 デビューして2年後に「ぼくの好きな先生」が少しだけヒットしたが、それ以来ずっと鳴かず飛ばずだったRCサクセションに変化が起きたのは、名曲と評価される「スローバラード」がまったく売れず、続いて出した「わかってもらえるさ」もほとんど誰にもわかってもらえないままに終わった1976年が過ぎてからのことだ。 「それまでの時期というのは世間に認められようが何しようが、自分の感覚的なものをですね、表現しようと思ってたの。 でも結局それが良くないんじゃないかと思って、やっぱもっと分かりやすい単純なリズムでやった方がいい
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