NFTと聞くと、個人のクリエイターやアーティストが作品を売る手段としてのイメージが強いかもしれない。しかし実は、企業や企業で働くクリエイターにとっても無視できないほど、デジタルコンテンツ全体に影響を与える技術なのだと言う。そう語るのは、NFTの基盤にもなっているブロックチェーン技術などを活用した「Web3」×「クリエイター/コンテンツ」の事業に取り組む株式会社Mintoで代表取締役をつとめる水野和寛さん。これからのクリエイターにNFTの知見が求められる理由やNFTと関わるうえで必要な知識などについて話を聞いた。 「SNSでできなかったこと」を実現するNFT ――まず水野さんのご経歴や、Mintoが生まれた背景について教えていただけますか。 私はDTM系の雑誌の編集をしていました。その後同社で当時流行りのデコメや着うた、着メロのコンテンツを手掛け、スマホゲーム事業に異動したあと、Mintoの