会津若松市で計画されている風力発電所に対し、自然保護団体から反対の声が上がっている。鳥が風車の羽根に衝突する「バードストライク」や渡り鳥の飛行経路が遮断されるなど、鳥類の生息環境に影響を与えると懸念されるためだ。原発事故の教訓から、県では再生可能エネルギーへの転換を目指すが、事業者に配慮を求めている。 同市の背あぶり山では、風力発電所「会津若松ウィンドファーム」(仮称)が計画されている。事業者はエコ・パワー(東京)で、2008年に事業計画が発表され、尾根沿いに南北約1・2キロ・メートルに出力2000キロ・ワットの発電機を9基建設する予定だ。 17日、日本野鳥の会など3団体は記者会見を開き、同会奥会津連合の長沼勲代表は、渡り鳥の飛行経路になっているなどとして、反対を表明した。 予定地の年平均風速は約6・5メートルで風力発電に適しているため候補地となった。同社は2年間で現地調査を行い、環境影響