東日本大震災発生直後は該当のあちこちで見かけた街頭募金。多くが日本赤十字社を通じて被災者への義援金になったはずだ−− 東日本大震災の復興予算に被災地支援とは直接関係のない「シロアリ」事業が入り込んでいたことが問題になっている。言語道断だが、そういえば「わずかでも助けになれば」と財布の口を開いて寄付した義援金や、世界中から寄せられた救援金などの行方が気になる。あのお金はその後、どうなったのだろうか。【藤田祐子】 私たちが東日本大震災の被災地のために出したお金は税金は別として、企業や団体の窓口を通じて日本赤十字社や「赤い羽根共同募金」などの募金受付団体に集まる分▽被災自治体にじかに届く分▽被災地で活動するボランティア団体に直接、間接に寄せられる分−−に大別される。 このうち最大の金額を集めたのが日本赤十字社で、10月25日現在で3215億円に上る。基本的には全額が「義援金」として被災者に現金の