日田彦山線復旧会議に臨むJR九州の青柳俊彦社長=福岡市博多区で2020年7月16日午後4時31分、津村豊和撮影 2017年7月の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線(北九州市―大分県日田市)の不通区間について、福岡、大分両県知事と両県の沿線3市町村長、JR九州の青柳俊彦社長は16日、復旧方針を協議する「復旧会議」を福岡市で開き、JR九州案よりバス専用道を延伸する、福岡県のバス高速輸送システム(BRT)新案で復旧させることで合意した。JR九州が鉄道を他の輸送方式に転換するのは初めて。 JR九州は当初、被災前の鉄道に復旧することを前提に自治体と協議してきたが、日田彦山線の大幅な赤字を理由に「無条件の鉄道復旧は困難」と転換。鉄道復旧の条件として自治体側に年間1億6000万円の支援を求めるとともに提示したのがBRTだった。鉄道以外の方式で復旧させる先例ができたことで、今月の九州豪雨で被災した赤字路