本県の架空のまち「北三陸市」を舞台に、久慈地域でロケが行われたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」は23日、最終週の放送が始まった。フィナーレが目前に迫る中、県内のファンからは「終了はとても寂しい」と惜しむ声が多く聞かれる。方言や郷土食など地方の魅力を伝え、懐メロも織り交ぜ世代を超えた共感を呼ぶドラマ。毎日の元気をくれた感謝の思いとともに、「あまちゃんロスト症候群」とも称される喪失感への心配が広がっている。 同市には同日も観光客が多く訪れた。同市十八日町の「あまちゃんハウス」を見物した東京都新宿区の会社員(33)は「いつか終わりが来ると分かっていたが、ついにと思うと怖い」としんみり。「あまちゃんがなければ、久慈に来ることもなかった」と記憶に刻む。 同市の一部で使われる感嘆の表現「じぇじぇじぇ」など、方言を巧みに使い、地方の言葉の魅力を伝えたヒロイン能年玲奈さんらへの親しみも深い。 軽快なテー