本連載では、開発プロセスの中でも重要な位置を占めるテストプロセスに着目し、全体最適を実現させるためのテストプロセスについて考察します。今回も前回に引き続き、キャプチャ/プレイバックツールを例にツールを使いこなすコツについて解説します。 ISTQBの設立メンバーがFoundation Levelの内容を解説した書籍『ソフトウェアテストの基礎』(注1)では、スクリプティングレベルを5段階に分け、高いスクリプティングスキルまたはツールによる支援がテストの自動化を成功させるとしています(表1)。 スクリプティングレベルとは、1回記録したスクリプトを何回も使い回すための方法をレベルで表現したものです。5段階のレベルのうち、重要なのはLevel4とLevel5です。 表1 『ソフトウェアテストの基礎』で定義しているスクリプティングレベル Level1 線形スクリプト(手動で作成するか、手動のテストをキ