正座して、硯に向かってゆっくりと墨を磨(す)る。柔らかく立ち上る墨の匂い。筆に墨をたっぷりと含ませて、半紙に落とす。ひとたび筆を走らせれば、模様が浮かび、墨が滲み、意味を成す。「文字を書く」というシンプルな行為に精神性を求め、文化にまで昇華させたのが、他ならぬ書道だ。 しかし今、書道は大きな岐路に立たされている。消滅の危機に瀕しているのが「墨」だ。最大の産地の一つである三重県鈴鹿市、伝統工芸品として名高い「鈴鹿墨」。かつて鈴鹿に数多くいた墨職人は、残り1人になってしまった。
『森の生活』で知られる米国の作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローは1849年、処女作『コンコード川とメリマック川の一週間』が大量に売れ残り、大きな借金を背負うことになった。悩んだソローは、クランベリーをニューヨークで販売し、返済に充てるというアイデアを思いつく。そこでまず、ボストンのマーケットで「計り知れないほど大量」のクランベリーを仕入れ、ニューヨークへ運搬するための船も確保した。ところが最後の段になってソローは落胆することになる。なんと、ニューヨークにおけるクランベリーの販売価格は、ボストンのそれに比べて低かったのだ。 落ち込んだソローは、家族が経営していた鉛筆工場の鉛筆を販売し、何とか100ドルの借金を完済したと言われている。 薬として、タバコとして ソローを落胆させたベリーは、アメリカ原産のクランベリー。リンゴンベリーやヨーロッパのクランベリーなどを親戚に持つが、他の品種よりも群を抜
よく分からない国境線は地図閲覧の醍醐味 世界地図を見ていると、国境線が点線で描かれていて、明確にどっちに属するか曖昧にされている箇所が結構あります。 領土紛争や条約未締結で明確に国境線が引けられない場合にそのような書き方がなされるのですが、そうなった背景を詳しく調べていくと結構おもしろいものです。 「なんでこうなった」的なところを発見するのは地図閲覧の醍醐味なのですが、ラッキーなことに我々はGoogle Mapという素晴らしいサービスでいつでも楽しめることができます。 今回はGoogle Mapで楽しめる世界の「未確定国境線」を見ていく回です。 1. アルナーチャル・プラデーシュ州(インド実効支配) 中印国境紛争の原因となった山岳地域 中国南西部とインド北東部には遠目からも目立つ、結構広大な地域の「未確定国境線」があります。 この地域はアルナーチャル・プラデーシュ州という、その名前の通りイ
内閣府チームによる研究開発プログラムにおいて科学的手法に問題があったことが日本経済新聞のサイトに掲載された(日経産業新聞4月12日付)。 ■内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰 :日本経済新聞 「このコンテストから新しい企業の研究の種を育てたい」。ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー(PM)は2月、都内のシンポジウムで力を込めた。壇上に上がった新田ゼラチンや日本アロマ環境協会などの代表者に賞状を送り成果をたたえた。 コンテストの狙いは脳の健康に効果のありそうな食べ物や生活習慣などを見つけることだ。企業などからアイデアを募り、山川PMらが開発した脳活動の指標をもとに、アイデアを試した時の脳の変化を測る。脳の健康に効果のありそうなものを表彰するという内容だ。今回が2回目でコラーゲンペプチドの摂取、ラベンダーのアロマハンドマッサージが表彰された。 山川PMらは1月には、製菓大手の明治と高
北朝鮮が2月21日と3月4日に発射した、新型の300ミリ多連装自走ロケット砲(MRL)の「KN-09」に、米韓の軍事当局が一段と危機感を募らせている。北朝鮮軍がこの大口径の長距離砲による一斉放射で韓国軍や在韓米軍の心臓部に先手必勝の奇襲攻撃を仕掛けた場合に、現実的な迎撃策がないとみられているからだ。 KN-09については情報が乏しく、ロケット砲ではなく誘導システムを備えたミサイルではないか、との見方も軍事専門家の間にある。いずれにせよ、射程距離を伸ばし、命中精度や威力を増した北の新兵器が登場した。日本の防衛当局者も情報収集に追われている。 北朝鮮は2月21日と3月4日の両日、日本海に面する南東部の元山(ウォンサン)に近い葛麻(カルマ)半島の発射場から、北東の日本海の公海上に向け各日に4発、合計8発を発射した。 韓国国防省は155キロメートル程度飛行したとみている。また、KN-09を含めた、
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