韓国発のトゥンカロン、台湾発タピオカティー、イタリア発のマリトッツォ……スイーツの世界では目まぐるしく流行が入れ替わるが、ここへきて注目を浴びそうなのが、薄いパイ生地を何層にも重ね、中にナッツを挟んだ「バクラヴァ」に代表される中東菓子だ。 11月10日には松屋銀座店に期間限定で「バクラヴァの王様」と呼ばれるトルコのブランド「Nadir Gullu(ナーディル・ギュル)」が出店し、朝から行列ができるほど話題に。東京周辺で目立ってきているトルコ料理などの中東系レストランでも、バクラヴァを提供しているところがあり、身近なところで味わえる機会も増えつつある。 中東菓子に、にわかに注目が集まる背景の1つには、日本でも近年人気が高まっている"ナッツの女王"ピスタチオの存在がある。中東のトルコやイランなどで栽培されているピスタチオは、現地で食べられているバクラヴァやクナーフェなどには欠かせない材料。日本