鳩山由紀夫氏は首相辞任に当たって小沢一郎民主党幹事長を道連れ辞任に追い込んだ。これは鳩山氏の唯一の善行だった。鳩山氏の辞任理由は(1)普天間問題で社民党の政権離脱を招いた(2)「政治とカネ」でクリーンな民主党を傷つけた−の2点である。 ≪日米外交の重要性わからず≫ すでに日米合意である普天間飛行場の沖縄県・辺野古への移転問題をいきなり蹴(け)飛ばして「国外、少なくとも県外」といい出した非常識には驚いた。加えて岡田克也外相の嘉手納への統合にも仰天した。首相、外相ともに無知すぎるのだ。この何カ月間かで出てきた代替案は桟橋案も含めて、10年間の日米討議で潰(つぶ)れたものばかり。いくら野党だったとはいえ、無知にもほどがあるとあきれていたところに、鳩山氏の「抑止力を学べば学ぶほど…」発言である。この無知は中学生にも抑止力の意味を学ばせた。政権を担当する政党は反米路線では国が立ち行かないこともわから