財政、異常事態=国債発行、税収上回る 財政、異常事態=国債発行、税収上回る 日本の財政悪化が危機的水準に落ち込むことが確実になっている。2日発表の2009年度上半期税収は前年同期比2割を超えるマイナス。年間でも、歳入を補う新規国債発行が税収を大幅に上回り、過去最大の50兆円に達するのが避けられない情勢だ。国債発行額が税収を上回るのは戦後の混乱期だった1946年以来の事態。10年度も景気の急回復が見込めない中、鳩山由紀夫首相は国債発行を麻生政権が計画した額よりも抑制する目標を示しているが、達成は至難の業だ。 10年度税収は税制が現状のままでも40兆円前後にとどまる見通し。衆院選マニフェストで掲げたガソリン税の暫定税率を撤廃すれば約1.7兆円分の穴が開く。国債発行額が2年連続で税収を上回る「異常事態」となる見通しだ。 また10年度予算に関しては、鳩山首相が各閣僚に「査定大臣」として概算要求