サンフランシスコ発--新作映画「スター・トレック」でアニメーションスーパーバイザーを務めたPaul Kavanagh氏にとって、この作品で用いたある技術要素は特に手腕を問われるものだった。 監督のJ.J. Abrams氏は実写シーンの撮影中、一風変わったことをした。Abrams氏は、手持ち撮影の不安定な効果を組み込もうとして、頻繁にカメラの後ろに座り、指で実際にカメラの背面を軽くたたいたのだ。しかし「スター・トレック」は、コンピュータグラフィックス(CG)満載の作品であり、Kavanagh氏にとって、完全にデジタルのシークエンスでも、その指でたたく効果を再現する方法を見つけることが、絶対に必要だった。Kavanagh氏は、そうしないと映像に矛盾が生じ、観客を混乱させるおそれがあったと述べている。 Kavanagh氏は勤務するIndustrial Light & Magic(ILM)に戻って
![「スター・トレック」最新作のテクノロジ--制作者たちの「リアルさ」へのこだわり](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b373d1c1eeacacfa3ec47b540d1ba57ac76d4e39/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fstorage%2F2010%2F12%2F11%2F1a8a53b212792873ec27495a05f63142%2Fstory_media%2F20393363%2Fcroppedstartrek_184x138.jpg)