アメリカのFDA=食品医薬品局は、通常より2倍の速度で成長するよう遺伝子を組み換えたサケを販売することを、食用の動物としては初めて認可したと発表し、遺伝子組み換え食品の安全性などへの懸念が根強いなか、今回の決定は議論を呼びそうです。 FDAはさまざまなデータをもとに審査した結果、この遺伝子組み換えサケは、食べ物として安全で栄養分も通常のサケと変わらないことを確認したとしています。 FDAは、遺伝子組み換えサケの養殖は自然環境に影響が出ないよう、陸上に隔離した施設を設けて行うことを条件としているほか、アメリカ国内での養殖は認めず、現在、施設があるカナダとパナマでの養殖に限るとしています。 現在、遺伝子を組み換えた野菜などの「植物」は流通していますが、「動物」が食用として認可されるのは今回が初めてです。 今回の決定を受けて、アメリカでは環境保護団体が「自然にいる通常のサケと交配した場合、影響は