タワマン文学作家・麻布競馬場をつくった本 麻布競馬場 「努力を冷笑する時代の先には、あの熱狂がやって来る」 麻布競馬場氏が描く世界は、まるでそこにあるかのような現実と人間の情けない感情が同時に描かれるが、センセーショナルな出来事は起こらない。同氏は「歴史的に大きな出来事も、元をたどれば小さな人間関係の物語だ」と語る。 BOOK Selection 夏川草介×鎌田實 復活の名著『城砦』に見る、変わらぬ医師の苦悩 『城砦』は痛快だったりかっこよかったりするだけではなく、懸命に頑張ってきたドクターが堕落していく姿も克明に描かれていて、作品としての深みを感じます。医療関係者に限らず、昼も夜もなく必死に働いている多くの人たちの共感を呼ぶ部分かもしれません。