米プロフットボールリーグ(NFL)は23日、試合前の国歌斉唱時に、選手らに起立を義務づけることを決めた。起立したくなければ、ロッカールームなどにとどまることができる。NFLでは人種差別への抗議の意思を表す意味で、国歌斉唱時にひざをついたり座ったりする選手が続出。トランプ大統領が「くびにすべきだ」と批判していた。 NFLでは一昨年、フォーティーナイナーズ(49ers)のQBだったコリン・キャパニックが、警官による黒人への過剰な暴力に抗議するため、国歌斉唱時の起立を拒んだ。昨季は、ほかのチームにも同様の行動が広がった。これにトランプ大統領が「偉大なる星条旗の侮辱は許されない。国歌斉唱時は起立すべきだ」とかみついた。 米国では、星条旗が軍人への敬意と結びつけられることも多い。一部では、抗議する選手らに対して激しい批判が起きていた。 NFLの今回の決定では、国歌斉唱時には、選手らチーム関係者全員に