著名なブロガーの内田樹(たつる)さんが、本を出し過ぎたと新刊の塩漬けを宣言して、出版業界に戸惑いが広がっている。大量出版が続けば、著者が疲れて質も下がるというのが理由だ。 この塩漬け宣言は、大手書店の店長がブログで指摘したことがきっかけだった。 内田樹神戸女学院大教授が「塩漬け宣言」 この店長は、ブックファーストの埼玉・川越店の遠藤晋さん。情報サイト「一個人」のブログ「心に残った本」で2010年8月12日、遠藤さんは、売れっ子の本が大量に出回る「書店バブル」が起きていると明かした。 遠藤さんは、脳科学者の茂木健一郎さん、経済評論家の勝間和代さんに続いて、キャスターの池上彰さんのバブルが続いていると指摘。書店バブルでは、本の作りが雑になって内容が薄くなったり、次第に人生論、精神論、さらに対談ものへと迷走したりするとした。その結果、本の質が落ち、著者まで蝕んでいくと言うのだ。 茂木さんや勝間さ