日本で3月11日にマグニチュード9.0の大地震が発生した。メディアの報道を総合的に観察してみると、日本は「災い転じて福となす」ことができ、この千年に一度の災難は前世紀から続く不況を終わらせ、日本経済を再び上昇軌道に乗せると見ることができる。 このような見方は市場にも現れている。3月11日に日本政府が発表した統計によると、2011年度(4月1日から3月31日)、被災地の一部工場の稼動停止や減産により、地震がもたらした日本の国内総生産(GDP)の損失額は約2兆7500億円となった。しかしそれと同時に、震災復興により5~8兆円の需要がもたらされる見込みだ。日本の2011年度のGDPは最大5兆2500億円(輸入要因は考慮しない)増加し、前年度のGDPの1%弱を占め、地震は確かに日本経済に「福」をもたらしているといえる。 一見すると道理があるようにも思える。震災復興の巨大な需要は日本の各関連産業の増