プロティノス(プローティノス、古希: Πλωτῖνος、 羅: Plotinus、英: Plotinus、 205年? - 270年)は、古代ローマ支配下のエジプトの哲学者で、現代の学者らからはネオプラトニズム(新プラトン主義)の創始者とされている人物である。日本語では「プロチノス」とも表記される。主著は『エンネアデス』。 プロティノスの人生、特にローマで暮らし始めるまでの人生については、あまり正確なことは知られていない。というのは、同時代に書かれたほとんど唯一の重要な伝記は弟子のポルピュリオスによるもので、これは現代的な意味での学術的な伝記ではなく、弟子で筆者のポルピュリオスは正直で正確であろうとは努めているものの、師の中に英雄を見ることを望んでおり、そうした心情のもと(筆者が知らないことを、想像で勝手に補うようなこともしつつ)記述したものだからである[1]。[2] プロティノスはおそら