全国の書店員たちの投票で選ぶことしの「本屋大賞」は、戦国時代に瀬戸内海で大きな勢力を誇った海賊「村上水軍」を題材にした和田竜さんの歴史小説「村上海賊の娘」が受賞しました。 本屋大賞は、毎年、全国の書店員たちが「一番売りたい本」を投票で選ぶ文学賞で、過去の受賞作はいずれもベストセラーになり、映画やテレビドラマ化されるなど影響力の大きい文学賞として注目されています。 11回目の本屋大賞は、8日夜、東京都内で受賞作が発表され、ことしは和田竜さんの「村上海賊の娘」が受賞しました。 この作品は、戦国時代、瀬戸内海で大きな勢力を誇った海賊「村上水軍」の中で、「海賊王」と恐れられた武将を父に持つ娘が主人公です。 織田信長の軍の攻撃を受けている大阪の石山本願寺から応援を要請された村上水軍や毛利氏が、大阪湾で織田方の軍と交戦した「木津川口の戦い」を舞台に、ヒロインが一族の存亡をかけて戦いを挑む姿が描かれてい